日産の期間工だった東京都のYさんの体験談

日産で期間工として働いていた経験のある東京都のYさん(39歳)に話を聞きました。

2010年1月から12月の1年間、栃木県の日産で働いていました。

会社を退職して、なかなか次の勤務先が見つからず、給料や福利厚生がしっかりしているという話を聞いたので、チャレンジしてみようと思い期間従業員に応募しました。正社員登用の可能性もあるというのも、大きかったです。

面接場所は東京のホテルの広間を借り切って行われていました。質問された内容は志望動機と、健康状態、これまでの経験や趣味などについて聞かれました。期間限定の契約になりますが、長く務めて、できれば正社員を目指したい旨をお話ししました。

流れてくる部品をつないだり、ボルトで締めたりする組み立ての仕事をしていました。シフト制ですが繁忙期以外は、週に二日、休みが組まれたいたので適度に休むことが出来ました。休憩がこまめに挟まれていたので、連続で何時間も作業することはありませんでした。

もともとの時給はかなり高く設定されていますし、夜中まで働けば深夜手当が、残業をすれば残業手当がしっかりと支払われるので、月額の給料はかなり高くなりました。ボーナスはないですが、契約期間を満了すれば慰労金がでます。

私が住んでいた寮は、３ＤＫの部屋に、一人一部屋が割り当てられるタイプの部屋でした。隣に住んでいる人とは、それなりに仲良くやっていたと思います。食事は安い値段で食べることもできましたが、外食や弁当で済ませることも多かったです。

体力を使う仕事なので、体力を使う仕事をしてなかった自分としては最初は結構きつかったです。1か月もすれば余裕が出てくるようになりました。あとは自分は平気でしたが、寮生活が嫌で途中で退寮する人もいたので、集団生活が苦手な人は良く考えた方がいいと思います。

世界的に有名な企業の製造にかかわることが出来たというのは、うれしかったです。もともと車好きなので、一部とはいえ、車がどのように作られているのか、どんなパーツを使っているのかなどを知ることが出来て、面白かったです。

人間関係は良好だったと思います。同僚は皆期間限定で働きに来ている人ばかりなので、あまり波風立てずに、大人の付き合い方をしている人が多いと思います。もちろん気が合えば、深く付き合って、一緒に飲みに行ったり、出かけたりする人たちもいます。

最初の一か月は体力的にきつかったので、だいたい部屋で寝ていましたが、余裕が出てくると、今まで来たことのない県だったので、観光に言ったり、名物料理を食べに行ったりしていました。同僚には地元の人もいたので、いろいろおすすめスポットを教えてくれました。

できれば、仕事を始める前に最低限の体力をつけておいた方が楽だと思います。体力が無くても、上司の方が気を使ってくれると思いますが、最初からバリバリできた方が、自分としても気持ちが楽になります。あとは寮生活が自分に合っているかを確認しておくといいでしょう。