デンソーの子会社で期間工として働いた経験がある愛知県のTさん(28)に話を聞きました。
2009年10月~2012年9月までの3年間、静岡県湖西市にあるデンソーの子会社で期間工として働きました。
前職の給料があまりにも低く、生活していけなかったので、友達が先に面接を受けていた会社に誘われ、期間従業員の面接を受けました。
面接場所は静岡県湖西市にある本社の応接室で行いました。人事の方と一対一での面接で、まず初めに履歴書の経歴を一つずつ聞かれ、辞めた理由などを答えました。その後に「どうして期間従業員に応募したの?」と聞かれ、どう言おうか悩んでいたところ人事の方から「思ったままを言っていいよ。みんなお金を貯めたいとかお金が欲しいからとか言うよ(笑)」と言われ、私もお金を貯めたいのが一番の理由だったので、ありのままに答えました。面接は終始和やかに行われました。とても好印象の面接でした。
車のパワーステアリングモーターを製造していました。労働時間は8:40〜17:15までが昼の勤務です。10時と15時に10分ずつ休憩があり、お昼休憩は45分でした。夜勤は勤務帯が色々ありますが、主に19:55〜4:45の時間で勤務していました。夜勤も22時と3時に15分ずつ休憩があり、お昼休憩は1時間でした。私の働いていた工場では、日系ブラジル人の方が多く働いていました。日系ブラジル人の人達は陽気な人が多く、夜勤の昼休憩にピザを取ってクリスマスパーティなどをしていた時もあり、楽しい職場でした。
「期間従業員は給料がいい」と言いますが、本当にそうでした。ただ、残業をして夜勤もやっていたからこそだと思います。両方やっていて、手取りで周りの同年代よりは確実にもらっていました。半年に一度、慰労金と言うボーナス的な給料ももらいました。
8時間以上の立ち仕事はかなりきつかったです。まだ足を動かしているならいいですが、同じ場所にずっと立ち続けるというのは、結構しんどかったです。
あと、一日中同じ作業の繰り返しなので睡魔との戦いも大変でした。
3年で300万近く貯めることが出来たことです。その貯めたお金で初めて自分で車を買いました。一年で100万貯めるのはなかなか難しいと思っていたけれど、期間従業員だからこそ出来た貯金だと思います。
工場という大人数の組織の中では、やはり人間関係は色々ありました。好き嫌いの激しい上司がいて仕事に支障がでたり、陰でコソコソ悪口を言う同僚がいたり。女が多い職場だったので、余計に目に付いたのかもしれません。
昼勤務と夜勤務が1週間ずつの交代で昼勤務が終わった週の休日はとても充実してました。次の週が夜勤なので、日曜日の夜も早く寝ずに朝まで遊んでいたり、映画を見たりしてました。逆に夜勤が終わった週は疲れがピークに達しているのと、生活リズムを昼勤務に直すのが大変でした。
期間従業員は日給がいいので、お金を稼ぎたいならいい仕事だと思います。でも、やはりそんなに甘い仕事ではないです。一日中、同じ作業の繰り返しでつまらないかもしれないけど、その中で自分なりの達成感を見つけることが出来れば仕事が楽しくなります。
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